当道場主座右の銘 = 『商売の数だけターゲット在り。ターゲットの数だけキーワード在り。』
アドワーズマスター:目指せ! Googleアドワー道免許皆伝!
今回の挑戦者
「飛騨高山 池田酒店」
http://www.hidaroman.com/
池田酒店 代表

池田尚哉
「昼間は実店舗ですぐお客様に呼ばれますし。忙しくって晩酌に酒を飲むヒマもないんですよ」と笑う。酒屋さん業に憧れたこともあるが、ちっともいいことじゃないのかもしれない。あれほど美味そうな酒に囲まれておられるのに。代わりに飲んであげたいものである。(買えって>自分)
池田酒店 池田尚哉

道場主
DosTigres
小山陽子
1〜4回目を2日おきに書き上げるうちに仕事と雑用が溜まってしまい、そろそろペースを落とさなければ無事新年が迎えられんぞ…と困惑の哀愁道場主。餅を買うため、一攫千金系高効率内職募集中らしい。(笑)
道場主

当道場の認定基準
3級=「まだまだじゃが、筋はよろしいぞよ」
2級=「うむ、基本は十分押さえられておる」
1級=「なかなか目の付け所がよろしい。将来が楽しみぢゃ」
初段=「これは見事なワザぢゃ…!」
2段=「うぬぬ、かなりやりおるな…手強し!」

3段=「何も言うことはない。免許皆伝。次期道場主はヌシに決定ぢゃ」

Vol.004
「地酒と地ビールをアドワーズで売り込む」
の巻


押忍(オス)ッ!
Google流アドワー道(どう)免許皆伝への道は長く険しい。当道場では、Googleアドワーズマスターの道を切り開かんとする挑戦者達を毎回温かく受け入れ、その力量に応じて段級位を認定しておる。こうしてさまざまな挑戦者達が、この道場でGoogle流アドワー道の頼もしいワザを研鑚・披露していくのだ!!

挑戦者: た〜のも〜!

道場主:

これはこれは! 飛騨の地酒と地ビールの専門店「飛騨高山 池田酒店」店主の、池田尚哉殿ではないか。
挑戦者: はい。飛騨高山といえばTV人気ミステリーシリーズ「赤かぶ検事奮戦記」とNHK朝の連続テレビ小説「さくら」で舞台になったところです。岐阜県の北部、日本列島のほぼ中央に位置する海抜573mの山岳都市で、3月末まで残雪に覆われた冷涼な土地柄と澄んだ水がおいしい酒を育みます。古い町並みと文化を今だ保つ、情緒溢れる日本人の古里です。
道場主:

うむ。聞けば、いかにも酒がうまそうな土地柄ぢゃな。ぢゃが、お酒といえば「飛騨高山」を連想するお客がどれほど居るものか…。そのブランド作りをアドワーズをどこまで用いて行っていくのか。今回もなかなか勉強になりそうぢゃ。


「地酒」の苛烈な競争に翻弄されて。

挑戦者: 「地酒」は非常に出稿者が多いキーワードです。

道場主:

おお、大手サイトも出稿し、多くの酒店と混じって、かなりせめぎあっている様子じゃな。
挑戦者: アドワーズ広告は9月から開始しました。お中元シーズンは逃してしまいましたので、今回のお歳暮商戦でアドワーズ広告を上手に使ってみようと思いました。
でも、「お歳暮」と言いましても広範囲ですから、表示頻度が高く、すぐに一日の予算上限を使い果たしてしまいます。ですから、キーワードアドバイスとキーワード除外を徹底的に使いこなそうと考えたのです。

例えば 「お歳暮」でキーワードアドバイスを実行すると、
「お歳暮 セール 解体」 
となぜか出てきました。これは当然ながら 「-セール -解体」と、除外キーワードに設定しました。
次に「御歳暮」でキーワードアドバイスを実行すると、 「残念ながら、適当なアドバイスが見つかりません。」と出てしまうのです。

道場主:

「御歳暮」や「お歳暮」ではキーワードとして広義過ぎるからかな。「キーワードアドバイス」も結構アテにならんな。(笑)

挑戦者:

どうやらアドワーズ広告ではキーワードアドバイスを用いての絞込みは難しいらしい、と考え直し、思いつく限り入力されそうなキーワードを、手当たり次第に「完全一致」でキーワードを絞り込みました。

「[ギフト 地酒]
[ギフト 日本酒]
[ギフト 酒]
[地酒]
[地酒 御歳暮]
[御歳暮 地酒]
[御歳暮 日本酒]
[日本酒 御歳暮]
[日本酒 通販]
[酒 御歳暮] 」


しかし、思った以上に表示回数が少ないのです。
きっと「御歳暮」よりも「お歳暮」のほうが一般的なのだろうと考え、急遽

「[ギフト 地酒]
[ギフト 日本酒]
[ギフト 酒]
[地酒]
[地酒 お歳暮]
[お歳暮 地酒]
[お歳暮 日本酒]
[日本酒 お歳暮]
[日本酒 通販]
[酒 お歳暮]
-セール
-解体
御歳暮
スローフード 」

と変更してみました。


見落としているキーワードは宝の山。

道場主: ううむう。どっちもあまり目先が変わっておらん気がするのお〜。

どうぢゃろう。こういう考え方はできないか。

(1) 「日本酒」「地酒」というメジャーなキーワードで、キャッチコピーにこだわり専門店としての存在感をアピールする

これはもちろん大切なのぢゃが、同時に、

(2) マイナーな専門用語的キーワードを徹底的に押さえる

の作戦も展開するのぢゃ。
挑戦者:

と、おっしゃいますと?

道場主:

「地ビール」
「純米酒」
「ゼリー」
「大吟醸」

なんてところを狙うのぢゃ。今試しておられるキーワードは広すぎて、Googleでお客様が入力されるのは厳しいような気がしておる。
どちらかというと、楽天市場などのショッピングモールで、品揃えが充実しかつある程度ページ構成が画一的でクオリティが絞られているところで打つキーワードぢゃなかろうか。
挑戦者: 「大吟醸」「純米酒」ですか…。それは気が付きませんでした。
道場主: まだあるぞ。

「モンドセレクション 金賞受賞」
「山廃仕込み」
「しぼりたて」
「原酒」


いずれも酒にある程度詳しいお客が入力しそうな専門的用語で、しかもほとんど誰も広告貼っておらず、御社が検索結果ではいい位置がまだ取れていないキーワードぢゃ。
こういうニッチなキーワードを狙うのがアドワーズの妙味だと思うのぢゃがな〜。
挑戦者: なるほど。
道場主: 現在、「地酒」の上限CPCは100円レベル、と聞いておる。厳しい「地酒」で上限CPCを競い合うより、最低CPC=7円で着実にクリックを狙うのがアドワーズでのアドワーズらしい使い方のような気がしておる。もちろん、「地酒専門店」としてアピールすることは大切ぢゃ。であるので、あくまでも複合的攻め方、ではあるが。

「ビール」は禁止!?

挑戦者:

(一夜明けて)

おっしゃる通り、下記の文面を貼ってみました。

-----------------------------------
【冬季限定 飛騨高山麦酒】
英国の伝統と飛騨高山の水が奏でる味
受注発注スタウト/エール/ピルスナー
-----------------------------------


ところが、先ほど驚愕的な掲載中止メールが到来したのです…!
なんと、アドワーズでビールの広告は行えないそうです。

道場主: な、ななななんと!
挑戦者: > "ビール"をキーワードまたは広告テキストに含むサイトの広告、
> その商品を販売するページをリンク先URLとして設定した広告の掲載を認めておりません。
> 上記の製品・サービスを広告テキスト、広告のリンク先URLから削除ください。

と書かれています。「創業主の意向」だそうです。

道場主:

ビールを「麦酒」とごまかしてもだめなのぢゃろうか?
挑戦者: だめだそうです。リンク先ページにビールの販売個所があっても不許可だそうです。
「酒」はよくて「麦酒」はだめ、とは、なんて理不尽なのでしょう!!!!

道場主:

池田殿。それだから御宗家様は奥深いのぢゃ。他の広告媒体ではありえぬことぢゃろうな。(苦笑)
致し方ない。地酒と飛騨高山の情報に専念して広告を出すしかなさそうぢゃ。
挑戦者: そうですね。(T_T)

道場主:

その際、お忘れなされるな。
・TVやラジオや本などで伝聞し、その銘柄を販売する店を探しておられる方に、ピンポイントで広告を表示すること
・味や性質から探しておられる方に、ピンポイントでお勧めすること

これが厳しい地酒ショップの競争で確実にお客を誘い込む方法であるとワシは信じておる。 それがアドワー道の極意である気がするのぢゃ。

もちろん広義のキーワードでアピールすることも忘れてはならぬ。しかし、CPC競争に疲れたとき、小さなクリック数を拾いながら息継ぎすることも大切なのでは…と思う。体力に見合った広告費投入をしていただきたい。

それと、アドワーズ競争では他店に見劣りしないページ作りが肝要。これは第3回の森山殿からの伝言ぢゃ! 情報濃く、端的に、それでいてバラエティに富み、しかも商材の良さを的確にアピール、ぢゃぞ! 「3秒で伝えるテクニック」で競争に打ち勝つのぢゃ!
挑戦者: わかりました。進展があったら、またご報告に参ります。
道場主: お待ちしておる!

今回の認定段級位

2級認定。

これまでの回に比べて厳しい判定になってしまい、大変に申し訳ない。ぢゃが、初めて道場主にふさわしき助言めいたことをさせていただいたので、「月謝分」を差し引き、と思ってくだされ。(笑)
「完全一致」の使い方は難しいと思う。それならば少しでも上限CPCを落とし、下位でもよいからメインのキーワードで毎回表示される方が効果がまだ引き出せる気がするのぢゃがどうだろうか。「地酒」ショップオーナー殿方は他にいろいろなご意見をお持ちのことと思う。ぜひお知らせいただきたい。
わしも地酒の広告を出していろいろ研鑚してみたいものぢゃ、ワクワク…などと不謹慎にも他人事のように思ってしまった今回ぢゃった。

さあ、次回の挑戦者はどんな人物だ!!
あなたからの挑戦を常に待っておる〜!!youko@dostigres.com


2.Dec.2002
Googleアドワーズ広告とは?

過去の戦歴
Vol.001
アトピー性アレルギー対策用品を売る!

[ もぐもぐ共和国 ]
Vol.002
シルク製品を売る!

[ シルクの部屋 ]
Vol.003
テディベアを売る!

[ The Teddy Bears' Picnic ]
Vol.004
地酒と地ビールを売る!

[ 飛騨高山 池田酒店 ]

Vol.005
クワガタを売る!

[ ドルクスダンケ ]

Vol.006
包丁とナイフを売る!

[ e刃物.com ]
Vol.007
セミナー講師と選挙運動用傘を売る!

[ 心斎橋みや竹 ]
Vol.008
レトリバー雑貨を売る!

[ The Otter's Tail ]
Vol.010
セミナー講師を売る!

[ ふぁーすと・らぼ ]
Vol.011
海洋深層水を売る!

[ 室戸海洋深層水の専門店 ディープシーショップ ]



用語解説

*完全一致

[ ] で包んで指定したキーワードが揃って検索されたときしか広告が表示されない。[ギフト 地酒] という指定を行った場合は、「ギフト xxx」「地酒 xxx」のいずれでも広告は出ない。クリック率の低そうな検索での広告掲載を控え、よりクリックされる可能性が高くなると期待できる。ただし、全く同じキーワードで入力される確率はかなり低いため、表示回数がぐんと減る。CPCが高くなってしまったキーワードで、1日あたりの予算上限を押さえながらよりニーズを絞って広告を掲載したいときに考えられる方法である。


用語解説
*一日の予算上限

慈愛深き御宗家様は、各広告主から予算上限を毎回細かく受け付け、広告予算を適切な範囲で押さえられるようにサポートしてくださっているのである。競争が激しく上限CPCがつりあがっている場合、よほど「一日の予算上限」を高く設定しておかないと、すぐにその日の予算を使い果たしてしまう。「今が旬」な売り時にはこまめにレポートを確認して大胆に予算設定しておくべきである。


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